ツアー2日目、今日も晴れ。1本目はニーダーホルンへと向かう。山頂(1950m)までは山の中腹から800m程の高度差をゴンドラでアクセス。トゥーン湖畔のランディングまでは距離にして4.5km高度差は1400m程である。
山頂には展望台があり、テイクオフの裏のU字谷を眺めることができる。この時はたまたま飛んできた複葉機のアクロバット飛行を見ることができた。頼めばタンデムもできるそうである。
山頂駅から少し歩くとテイクオフに着く。裏のU字谷からも風があがってきているが、尾根から少し下がったテイクオフ斜面には前から風が入っている。既にセイバー*がテイクオフ前で上げている。期待大。
テイクオフして前の方で弱いのを引っかける。最初はなかなかあがらなかったが、しばらく我慢して回していると、徐々に強くなり始めようやく雲底に。曽我部さんからは無線で、今日は土曜日でどこでも飛んで良いから尾根を左手へ進むようにとアドバイス。[注1]
[注1]インターラーケンにはスイス軍の飛行場があり、平日の8時〜17時の間は、パラグライダーの飛行範囲がかなり限定されている。
アドバイスを受けて、ニーダーホルン裏のU字谷の崖に沿って奥の方へと進む。奥でもう一発サーマル*をヒットしてから、インターラーケンの街の北側にあるバルダークルム(1322m)へと進む。この尾根の突端にはトンガリ屋根のレストランがあって、インターラーケンの街からも良く見える。
トンガリ屋根の上空にとりついてからは、ブリエンツ湖に沿ったこの尾根を東進する。尾根上は積雲を伴ったよいサーマル帯になっていて、しばらく尾根上を移動すると、眼前のオーガストマットホルン(2137m)が徐々に大きくなってくる。このピークを超えてしまうとランディングに帰れなくなる可能性がありそうだ。尾根の下は山すそまで湖が迫っており、降ろす場所も少なそうなので安全を見て戻ることに決める。
トンガリ屋根の上空まで戻ってきてから、インターラーケンの街の上空に出る。まだ800m程高度が残っているので、のんびりと街の上をお散歩して、街の中心部にある公園にランディング。
公園の横で開いている露店で昼食を済ませた後、夕日の美しいフライトエリアに登るまでの少しの時間を利用して、観光タンデムフライトのテイクオフがあるアミスビルへと向かう。アミスビルからテイクオフして、先ほどのトンガリ屋根の尾根の斜面をかすめて、公園にランディング。トンガリ屋根の斜面に結構良いサーマルが出ているが、夕方の列車の時刻に間に合わせるためにそのまま降ろす。
夕日のフライトエリアの名前はシーニゲプラッテ。インターラーケンの街の南側にあり、アクセスは山麓のヴィルダースヴィル駅から登山電車に乗る。途中、フライヤーのために駅のないところで止まるので、そこで降りてからテイクオフの斜面まで歩く。2週間ほど前に新しい道ができて歩きがずいぶん楽になったというが、それでも結構きつい。
テイクオフはかなりの急斜面で、曽我部氏から立ち上げは優しく、フレアーは深くとのアドバイスがあった。弱めのアゲンストの中、18時50分にテイクオフ。アーベント*っぽいコンディションの中、夕焼けのアルプスを眺めながらの観光フライトを楽しむ。登山電車の中間駅の高さまで高度が下がっってから、ビールが待つ公園のLDへと向かう。途中、軍の飛行場の上を通過する頃、左手には夕日に映えるトゥーン湖が見える。
本日のフライト 3本で2時間5分